米バンカメ、09年1-3月期は大幅増益 貸倒引当金も急増

【4月21日 AFP】米金融大手バンク・オブ・アメリカ（バンカメ、Bank of America）が20日発表した09年第1四半期（1-3月期）決算は、純利益が前年同期から大幅増益となる42億ドル（約4100億円）となった。一方、貸倒積引当金を大幅に積み増したことで、米株式市場は衝撃を受けている。

　バンカメは今回の大幅増益の背景として、米証券大手メリルリンチ（Merrill Lynch）の買収による効果が30億ドル（約2940億円）以上にのぼったことを挙げている。

　バンカメの大幅増益は、前週の米金融大手シティグループ（Citigroup）や同ゴールドマン・サックス（Goldman Sachs）などの黒字転換の発表と相まって、米国の金融部門が改善に向かっている可能性を示唆している。

　だが、米政府から450億ドル（約4兆4000億円）の公的資金の注入を受けたバンカメは、貸倒引当金を64億ドル（約6300億円）積み増したことを明らかにし、米国経済が2年連続の景気後退にあえぐなかでさらなる波乱に向け備えを強化する姿勢を示した。(c)AFP

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